2006年01月12日
スゴイ普通のリール その3
引き続き、リョービ・05アプローズ4000Xi。シンプルで大いに期待できそうですが、早く釣りに行かないと・・・
○ハンドルを巻いてベールを起こすためのキックレバーがぶち当たる部分です。樹脂製のアーバーが取り付けられています。これはエラい (`ー´)。
黒いのはゴム製のフリクションリング。おそらくボディに接着されてますね。ゴムはオイルやグリスの溶剤で劣化するため、無害なシリコングリスを塗布することにしました。因みにシマノでは、04モデルから樹脂製の全く違う機構に変更されてます。ゴムに弾力があり過ぎるのか、たまにハンドルを回してもベールが返らないことがあります(汗)。ちょっとイライラする時もありますが、下手なキャストをしても勝手にベールが返りにくいのではと想像しています。
○シンプルなパーツ構成です(ただしクラッチ周りはバラしてません)。バラし-組み直しが速くてメンテも楽。こりゃいいや。きっと中国の生産ラインも…いや皮肉じゃありません。デフォルトのグリスは除去しませんでしたので、油ギトギトの写真で m(_ _)m ゴメンナサイ。
○シマノを見慣れたためか、メインギヤが小さく見えます。でもカム式も相俟ってボディがコンパクトなんでイイんじゃないでしょうか (=´∇`=)。
△フタ側の軸受けはジュラゴン製のブッシュ。周辺のグリスが黒くなっていたので、ベアリングに交換しました(7×11×3)。ブッシュは細かい砂粒やホコリを巻き込むと、逃げ場を与えてやれません。ギヤ軸が亜鉛製で比較的柔らかいので、ここは要BB化だと考えます。簡単にできるし。
△すでに前モデルから「NEW RFO」だそうですが、これはS字カム…ヽ(´~`;)ウーン?RX-8ではなかったか(謎)。いわゆる「RFO」は中国産では無理?やはり品質管理が?
△ピニオンの面取り・内径逃がしはrreelさんがやってますね。さらにメインシャフトを磨いてやってもよさそうです。
◎スライダーのシャフト支持。シャフトは1本ですが、スライダーを貫通しています(この辺りダイワよりシマノ的か)。ABUの05カーディナルも同じでした。これは画期的ではないかと勝手に思っています。この機構の中上位グレードを出して欲しい。J州屋さん、“アプローズXT”なんてどうですか…ってそりゃ違うか (^^;)。
○ピニオン後部はブッシュが入っています。ちょっと調べるのを忘れましたが、たしか径が小さかったのでBB化は無理そう。
×残念ながら、オシュレートギヤがボディと直擦りです。ここは先のカーディナル301Mに軍配。長い目で見れば、アルミ製ボディが摩耗しやしないかという心配があります。ここは上位機種だとBB入りでしょう。軸穴を拡大してBB化する暴挙に出るか・・・ケンクラのゼスターではブッシュが入っていたそうですので、流用・加工を検討するか・・・。現実的には、お尻のプロテクターを外すとギヤが見えますので、マメにグリスを差したいところです。
◆そういえば
ここまで書いてきて、吉田@境港さんがケンクラフトのゼスターをレポートしていたのを思い出しました。アプローズXiは、その後継機でもあるんでしょうね。カムが単純化された代わりに、スライダーがシャフト支持されたといったところでしょうか。
◆バラしてみた限りでの感想
正直言って、とくにリョービへの愛着があったわけでもなく、名機との声高いメタロイヤルなども持ってません(欲しくなったけど)。
このアプローズXiは値段の範囲内でやれることをやり、普通のリールを造り上げたという感じがします。見てきたようなことをいうようでアレですが(汗)、知らないなりにプロの仕事ってスゴいんだなと感じさせます。元・鋳物屋の魂が受け継がれているのか(え、違う?)、全アルミボディが堅牢さに貢献しています。
惜しまれる点があるとすれば、やはりオシュレート・ギヤ(プルギヤ)の軸がボディ直擦りである点。もっとも、使い込んで摩耗がなければ問題ないばかりか、シンプル・イズ・ベストということになるわけですが。
ローターを取り去ると…
○ハンドルを巻いてベールを起こすためのキックレバーがぶち当たる部分です。樹脂製のアーバーが取り付けられています。これはエラい (`ー´)。
黒いのはゴム製のフリクションリング。おそらくボディに接着されてますね。ゴムはオイルやグリスの溶剤で劣化するため、無害なシリコングリスを塗布することにしました。因みにシマノでは、04モデルから樹脂製の全く違う機構に変更されてます。ゴムに弾力があり過ぎるのか、たまにハンドルを回してもベールが返らないことがあります(汗)。ちょっとイライラする時もありますが、下手なキャストをしても勝手にベールが返りにくいのではと想像しています。
やはりバラしてみました
○シンプルなパーツ構成です(ただしクラッチ周りはバラしてません)。バラし-組み直しが速くてメンテも楽。こりゃいいや。きっと中国の生産ラインも…いや皮肉じゃありません。デフォルトのグリスは除去しませんでしたので、油ギトギトの写真で m(_ _)m ゴメンナサイ。
○シマノを見慣れたためか、メインギヤが小さく見えます。でもカム式も相俟ってボディがコンパクトなんでイイんじゃないでしょうか (=´∇`=)。
△フタ側の軸受けはジュラゴン製のブッシュ。周辺のグリスが黒くなっていたので、ベアリングに交換しました(7×11×3)。ブッシュは細かい砂粒やホコリを巻き込むと、逃げ場を与えてやれません。ギヤ軸が亜鉛製で比較的柔らかいので、ここは要BB化だと考えます。簡単にできるし。
△すでに前モデルから「NEW RFO」だそうですが、これはS字カム…ヽ(´~`;)ウーン?RX-8ではなかったか(謎)。いわゆる「RFO」は中国産では無理?やはり品質管理が?
△ピニオンの面取り・内径逃がしはrreelさんがやってますね。さらにメインシャフトを磨いてやってもよさそうです。
◎スライダーのシャフト支持。シャフトは1本ですが、スライダーを貫通しています(この辺りダイワよりシマノ的か)。ABUの05カーディナルも同じでした。これは画期的ではないかと勝手に思っています。この機構の中上位グレードを出して欲しい。J州屋さん、“アプローズXT”なんてどうですか…ってそりゃ違うか (^^;)。
○ピニオン後部はブッシュが入っています。ちょっと調べるのを忘れましたが、たしか径が小さかったのでBB化は無理そう。
×残念ながら、オシュレートギヤがボディと直擦りです。ここは先のカーディナル301Mに軍配。長い目で見れば、アルミ製ボディが摩耗しやしないかという心配があります。ここは上位機種だとBB入りでしょう。軸穴を拡大してBB化する暴挙に出るか・・・ケンクラのゼスターではブッシュが入っていたそうですので、流用・加工を検討するか・・・。現実的には、お尻のプロテクターを外すとギヤが見えますので、マメにグリスを差したいところです。
◆そういえば
ここまで書いてきて、吉田@境港さんがケンクラフトのゼスターをレポートしていたのを思い出しました。アプローズXiは、その後継機でもあるんでしょうね。カムが単純化された代わりに、スライダーがシャフト支持されたといったところでしょうか。
◆バラしてみた限りでの感想
正直言って、とくにリョービへの愛着があったわけでもなく、名機との声高いメタロイヤルなども持ってません(欲しくなったけど)。
このアプローズXiは値段の範囲内でやれることをやり、普通のリールを造り上げたという感じがします。見てきたようなことをいうようでアレですが(汗)、知らないなりにプロの仕事ってスゴいんだなと感じさせます。元・鋳物屋の魂が受け継がれているのか(え、違う?)、全アルミボディが堅牢さに貢献しています。
惜しまれる点があるとすれば、やはりオシュレート・ギヤ(プルギヤ)の軸がボディ直擦りである点。もっとも、使い込んで摩耗がなければ問題ないばかりか、シンプル・イズ・ベストということになるわけですが。
この記事へのコメント
ボディ直擦り…僕もどうしてもそこ
気になります。
ダイワのイグジストのS字カム周辺は
メーカーの分解図を見る限り
接触部分にいろんなモノをかましていて
凄い気の配りようで、さすがは最上級機種
だと感心してしまいます。
あの部分にはちょっと油切れしにくい
粘りのあるグリスのが良いのかなって
気もします。
気になります。
ダイワのイグジストのS字カム周辺は
メーカーの分解図を見る限り
接触部分にいろんなモノをかましていて
凄い気の配りようで、さすがは最上級機種
だと感心してしまいます。
あの部分にはちょっと油切れしにくい
粘りのあるグリスのが良いのかなって
気もします。
Posted by rreel at 2006年01月12日 21:18
rreelさん
◆グリス
一昨日までいじっていたS字カム(手すり無し)の舶来物にはシマノDG6で落ち着いています。S社の赤いスプレーより粘っこく、ガタつきを誤魔化せるみたいです。個人的にはカーディナルやアプローズの05モデルの感触なら、軽いグリスでも別に気になりません。もっとも、使ってギヤの遊びが出てくると、わかりません。
◆セルテート
展開図では、スライダーにローラー状のパーツが付いてるように見えますが、どうなんでしょう?実物が手元にあるんですが、アレは開ける気がしないもので (^^;)。シャフト支持の方が分かりやすくて好きですね。またプルピンにワッシャーが入ってるようですので、流用できるかもしれませんね。
◆グリス
一昨日までいじっていたS字カム(手すり無し)の舶来物にはシマノDG6で落ち着いています。S社の赤いスプレーより粘っこく、ガタつきを誤魔化せるみたいです。個人的にはカーディナルやアプローズの05モデルの感触なら、軽いグリスでも別に気になりません。もっとも、使ってギヤの遊びが出てくると、わかりません。
◆セルテート
展開図では、スライダーにローラー状のパーツが付いてるように見えますが、どうなんでしょう?実物が手元にあるんですが、アレは開ける気がしないもので (^^;)。シャフト支持の方が分かりやすくて好きですね。またプルピンにワッシャーが入ってるようですので、流用できるかもしれませんね。
Posted by tokyo_jighead at 2006年01月12日 23:17
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